2023.8.1 南風の愛撫に身悶えながら

たった1日だけで日帰りでも、夏に地元に帰るというのは意味がある。
父が病気と言うから帰っただけなので、夏らしいことは一つもせず居間で寝っ転がって窓から庭を眺めていただけだった気がする。
一応墓参りは行った。

うちの墓は鬱蒼たる林の中にあって、私はそこが大好きだ。そこはかとなく涼しくて、冷たそうな地面があって、死ぬほど蝉が鳴いてて、誰もいなくて、最高。
主役はミンミンゼミ。私が働いている大学構内で鳴いているセミたちとは別のオーケストラだ。
その日は狂い咲く紫陽花が不気味で、ここは夜に来たら怖いだろうなと思った。

今日は昼過ぎに嵐がきて、とんでもない勢いで酷暑をぶっ飛ばした。
仕事先では児童らがパニックになり、私も雷が苦手なので密かにパニクっていた。
嵐のあと、少し経って晴れ間が見えるとそれを合図にセミが一斉に鳴き出して、眩しくて疲れた。
夜自転車で帰ったら風が涼しくて涙が出た。秋のような、この!
こうやって毎日色んなことがある。疲れる。季節は、私には激しすぎる。
でも今日はなんとなく昼寝15分くらいで済んだ。いつもは帰ってくると2時間くらい眠ってしまうんだけれども。昨日よく寝たからかな。また風邪ひきたくないな。どうせ明日からまた灼熱地獄だ。